アジア系への人種差別撲滅をサポートするハッシュタグについて次のように綴った。

「＃stopasianhate これがあえてハッシュタグやスローガンにされなければならないことが本当に悲しい。本来なら常識であるべきだけど、今の世の中は“常識”ってもの自体が稀なように見受けられる。」

日本人の母とハイチ出身の父との間にバイレイシャルとして生まれた大坂選手は昨年、ニューヨークで行われた全米オープンで試合ごとに警察の暴力と人種差別によって不当な死に至らしめられた黒人犠牲者の名前入りマスクを着用、

「（犠牲者の名前を挙げるとき）7つのマスクをもってしても足りないという事実は、本当に嘆かわしいことです。私は決勝まで勝ち進んで、用意したすべてのマスクを皆さんに見てもらいたい。」

と“Black Lives Matter（BLM）”への確固たる思いを表明していた。その後決勝戦まで勝ち進み、用意した7枚のマスクをすべて着用する機会を自ら勝ち取る姿には「有言実行」「新世代のリーダー誕生」などと大きな称賛が寄せられた。

過去のインタビューでは、バイレイシャルであることで「日本でも心無い言葉を投げかけられることがある」と明かしていた大坂選手だが、だからこそ今後は自身の社会的立場を生かして「日本で暮らす自分と似たような見た目の日本人のために、何か“基盤”となるようなものを築いていきたい」と熱く抱負を語っていた。

かつて人種に関するファンからの質問に「私はブラック＆アジアン」と答えていた大坂なおみ選手。今後も＃blacklivesmatterや＃StopAsianHate ムーブメントへの積極的な発言が注目されそうだ。

画像2、3枚目は『大坂なおみ　2021年1月19日付Instagram「Now it’s officially official happy to say I am now a brand ambassador for ＠tagheuer.」、2021年3月27日付Instagram「＃stopasianhate ＜－ It’s really sad that this even has to be a hashtag/slogan.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　c.emma）