父親と一緒に川で釣りをしていた8歳の少年が今月3日、体長6メートルのワニに襲われ水中に引きずり込まれた。父親は息子を救おうとしたが間に合わず、少年は翌朝、ワニの腹から遺体で発見された。インドネシアで起きた悲劇を『merdeka .com』などが伝えた。
インドネシアの東カリマンタン州で今月3日朝、ディマス・マルカン・サプトラ君(Dimas Mulkan Saputra、8)がワニに襲われた。『Kompas.com』によると、ディマス君は父サブリアンシアさん(Subliansyah)と一緒に川に釣りに来ており、男きょうだいと川で泳ぎ始めたところ突然、ワニが現れたという。
サブリアンシアさんは「息子がワニに襲われるのを目の当たりにし、慌てて川に飛び込みました。でもワニの勢いは半端なく、ディマスはあっという間に水中深くに引きずり込まれたのです」と当時を振り返り、為す術がなかったことを明かした。
現場にはその後、ワニ捕獲のプロや捜索救助(SAR)チームらが派遣されたが、茶色く濁った川での捜査は難航し、ワニが見つかったのは翌朝のことだった。
SARの責任者は「ワニが発見されたのは、ディマス君が襲われた場所から100メートルほど離れた場所でした。父親は『ワニを追ってパンチを浴びせた』と言っていますが、ディマス君は強くて素早いワニに丸呑みにされたのでしょう。遺体はほぼ無傷でした」と語ると、