米時間23日、ロサンゼルス近郊で乗用車の横転事故を起こしたプロゴルファーのタイガー・ウッズ(45)。同日夜、Twitterに掲載された声明文によればタイガーは右下腿と足首に重傷を負い、搬送先の病院で緊急手術を受けたとのことだ。タイガーのSNSにはファンや友人から多数のお見舞いや激励メッセージが寄せられている。
事故は米西部時間23日午前7時頃、ロサンゼルスのダウンタウンからおよそ50キロ南、ローリング・ヒルズ・エステーツ(Rolling Hills Estates)とランチョ・パロス・ベルデス(Rancho Palos Verdes)の境界付近で起こった。ロサンゼルス郡保安官の記者会見によれば、事故が頻発することで知られる急勾配の大通りを、韓国「現代自動車」(Hyundai Motor Company)の高級車ブランド「Genesis」のSUV「GV80」で下っていたタイガー・ウッズは中央分離帯に激突後、木製の大きな標識を破壊、その後数回にわたって横転を繰り返したという。対向車線を2本横切ったのち縁石や木に衝突、車が発見されたのは数百フィート(約120~150メートル)ほど離れた草むらの中だったそうだ。
現場に最初に駆けつけたゴンザレス保安官代理によれば、タイガーはシートベルトを着用しており、意識もはっきりしていたそうで、名前や日時といった質問にも明瞭に回答していたという。
車は破損が激しかった上に横向きに倒れていたため、ロサンゼルス郡消防署の救助隊員らがおのでフロントガラスを破壊、バールでシートやタイガーの足付近のメタルを除去し救出にあたった。テレビやネット上には事故当時の現場の様子をとらえた写真などが公開されており、それらからは事故の衝撃度を感じ取ることができる。ゴンザレス保安官代理が
「ウッズ氏がこの事故から生還できたのは非常に幸運だったと言えるでしょう」
と語っているほか、