デヴィッド・ボウイ(享年69)の伝記映画『スターダスト』で主人公デヴィッド・ボウイを演じたジョニー・フリン(37)が、トレイラー公開後に大量の誹謗中傷にさらされていたことを告白した。ジョニーは演じた姿に暴力的や性差別的なコメントが殺到したことを明かし、「この映画が、ボウイに対する既成概念を打ち破るきっかけになれば」と話している。
デヴィッド・ボウイの伝記映画『スターダスト』は、24歳のボウイが米国で1971年1月末から3週間、アルバム『世界を売った男(原題:The Man Who Sold the World)』のプロモーションツアーを行った頃の姿を描いた作品だ。ボウイの分身「ジギー・スターダスト」の誕生にインスピレーションを与えた瞬間の舞台裏も垣間見ることができる。ボウイの役は英シンガーソングライターで俳優のジョニー・フリンが務めた。
昨年10月に映画トレイラーが公開後、ネット上には「ジョニー・フリンを叩きのめそう」「彼の犯罪は、映画『スターダスト』でボウイを演じたことだ」といった悪質な誹謗中傷で溢れ返ったという。
現地時間7日に公開した『NME』のインタビュー記事で、ジョニーは「トレイラー公開から数週間、かなりヘヴィーな内容のものが溢れていた」としてこのように明かしている。
「僕はソーシャルメディアなんかには、あまり興味がないんだ。だけど暴力的なヘイトメールなどが届いたんだ。『お前は、ボウイを危なっかしい人物みたいに演じたな』といった類の言葉がね。それから『お前は、奇妙な感じでボウイを演じている。なんでドレスを着ているんだ?』といった、性差別的な嫌がらせもだ。」
「世の中は変わっていないみたいだよ。ハリー・スタイルズがドレスを着たら文句を言ったりね。だからこの映画が、彼らの頭の中にあるデヴィッドの既成概念を打ち破る教えになるかも知れないと思うと嬉しいよ。」
「人々は彼が1972年に異星人ジギー・スターダストとして登場したと思っているが、それ以前やそこに至るまでには色々なことがあった。デヴィッドは自分自身を救うために、ジギーになる必要があったんだ。」
ジョニーは昨年11月にポッドキャスト『WTF』に出演し、