2017年に当時19歳のイラン人女性が、ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーに似せるため50回もの美容整形手術を受けたことを告白していた。彼女はゾンビのような姿をした奇抜な写真をInstagramに投稿しSNS上を沸かせたが、のちにこれが原因で当局に逮捕されてしまった。そんな彼女がこのほど保釈され、素顔のまま公の場に登場したことで再びメディアを賑わせている。『rokna.net』『Mirror』などが伝えた。
イランのテヘランに住所を置く、元インスタグラマーのサハル・タバルさん(本名Fatemeh Khishvand、23)はかつて“ゾンビ化したアンジェリーナ・ジョリー”と呼ばれ、多くのメディアに取り上げられた。しかしInstagramに投稿されたサハルさんの奇抜な顔は、美容整形ではなくメイクやPhotoshopで加工したものであることが明らかになっている。
当時、サハルさんのInstagramは50万人以上のフォロワーを抱えており、多くの関心を集めていた。ところがこのサハルさんの行動に目を光らせたテヘランの裁判所が、彼女に対して逮捕命令を下したのだ。
当時の報道によれば、サハルさんは「神を冒涜し、暴力を助長した。また不法に財産を取得したばかりでなく、国の服装規定を守らずに屈辱し、若者の堕落を促した」として昨年10月に逮捕されたという。ちなみに当時、彼女の他にも女性インスタグラマーが3人逮捕されている。
イスラム共和制のイランでは、コーラン(イスラム教の聖典)の教えなどから女性に対して性的抑圧や服装制限があることで知られている。その他に同性愛者の権利なども認められておらず、無神論者ともなると国内で生活することはおろか逮捕されて改宗や帰教を促され、従わない場合は死刑になることもあるという。
そんな厳格な制度の中で、