アメリカ在住の90代男性は60年以上前の大学時代にもらったスタジャンを大切に着ていたが、ある日失くしてしまったことに気付いた。このスタジャンを懸命に探したものの、数週間経っても発見できなかったという。しかし娘がFacebookで目撃情報を呼びかけると一日足らずで見つかり、無事に男性のもとに届いた。『WFMY News 2』などが伝えている。
米ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムに1964年から住んでいるマル・オズボーンさん(Mal Osborn、92)は、米メイン州オロノにあるメイン大学出身だ。マルさんは1949年~1952年にかけて長距離走とクロスカントリー競争に参加し、大学の代表選手だけが手に入れることができるスタジアムジャンパーをもらったという。
学生時代の思い出が詰まったスタジャンを今も大切に着ていたマルさんだったが、今年10月のある日にどこを探しても見つからず失くしてしまったことが発覚した。娘のビバリー・アミックさん(Beverly Amick)は「父は落ち着いた様子で失くしてしまったことを話していました。父の年代でメイン大学のスタジャンを着ていた人はたくさんいるはずだし、すぐに見つかるんじゃないかと思いました。でもそのスタジャンは、父の名前が入っていたのです」と唯一のものであったことを明かしている。
ビバリーさんは親戚らと共に、マルさんの普段の行動から心当たりのある場所を数週間かけて懸命に探した。しかし宝物に等しいマルさんのスタジャンは見つからなかった。マルさんはその時「車の屋根に置いてしまったスタジャンが、きっと走行中にどこかへ落ちたんだ」と思っていたという。
「父があのスタジャンをどれだけ大切にしていたのか知っていたので、できる限りのことをしてなんとか見つけ出したかった」というビバリーさんは、