ナイジェリアで「黒魔術師」と呼ばれて両親から捨てられた2歳男児が、ペットボトルから水を飲ませてもらう様子を捉えた1枚の写真を覚えているだろうか。あれからもうすぐ5年。“ホープ(HOPE)”と名付けられたその男児が『LADbible』『The Sun』で取り上げられ、元気な姿をみせている。
NGO団体「African Children’s Aid Education and Development Foundation(アフリカ児童への教育と開発援助基金)」の創設者アンジャ・リングレン・ローベンさんは2016年1月、路上で残飯をあさっていた2歳男児ホープ君を保護した。
ホープ君はアフリカ諸国に根深く残る「魔女狩り」の犠牲となって両親に捨てられ、約8か月間を路上で過ごし餓死寸前だった。保護された直後はNGO団体のスタッフのケアのもとで駆虫治療や輸血が行われ、翌年にはずいぶんと成長した姿を見せていた。
ホープ君がアンジャさんにペットボトルから水を飲ませてもらう様子を捉えた写真は当時、世界中のメディアに衝撃をもって伝えられ、NGO団体には2日間で100万ドル(当時のレートで約1億1000万円)もの寄付が集まった。
ホープ君が保護されてから来月で5年になるが、アンジャさんは病院に連れて行った時「正直のところ、あの子が生き抜くとは思っていませんでした」と明かし、当時のことをこう振り返った。
「男児を車に乗せ、私は夫にこう言ったのです。『彼にホープという名前を付けましょう。この子が名前もなしに亡くなっていくのを見たくはないから。せめて名前を付けて威厳をもって死なせてあげたいの』とね。」
しかしホープ君は奇跡的な回復を見せ、