車を運転していた68歳の男性が、ハンドル操作を誤り車ごと海面に転落してしまった。近くにいた非番のライフガードが事態を聞きつけ現場に駆けつけると、迷いなく飛び込んで無事に男性を救出した。ライフガードの男性は事故で片足を失い義足だったが、その勇敢な姿に目撃者から称賛の拍手が沸いた。『Hudson Daily Voice』『CBS Local』などが伝えている。
米ニュージャージー州ニューアーク湾で今月10日の午後5時20分頃、1台の車が誤って海面に転落してしまった。車はどんどん沈んでいくが、運転していたジョセフ・カディアンさん(Joseph Kadian 、68)は上手く脱出できずにいた。事故を目撃した人々の「誰か泳げる人はいないか?」という声を聞き名乗り出たのは、義足のライフガードとして働くアンソニー・カプアーノさん(Anthony Capuano、29)だった。
アンソニーさんは11年前に電車との接触事故で右足を失い、それ以来義足を付けて生活している。事故に遭いながらも自分の進む道を諦めなかったアンソニーさんは3年前に水泳インストラクターの資格を取得し、ライフガード兼水泳コーチとして働き始めたという。
事故当時、トレーニングを終えて公園で友人を待っていたアンソニーさんだったが「たくさんの人が走っていくのが見え、徐々に騒ぎが大きくなっていたので様子を見に行きました。するとそこには海に沈んでいく車の窓から叫んで助けを求める男性の姿があったんです」と明かしており、