現時点でまだ敗北を認めていない。歴代の大統領達は「敗北演説」を行い、勝者を称えたり国民の結束を促してきたが、124年間続いたその歴史がトランプ大統領で途切れることも予想される。『CNN』のクリス・クオモ氏はそんな大統領をゴルフをするトランプ氏の映像とともに痛烈に批判、『Los Angeles Times』も「トランプ大統領は、過去の敗北演説から学ぶこともできるが、おそらくそれはしないだろう」と皮肉交じりに伝えている。
元妻イヴァナさんもトランプ大統領のそんな往生際の悪さについて、
「彼は敗者になることが嫌い、それは確かね。」
「だけど、負けは負けでしょ。」
「どちらでもいいから、とにかくすべて終わってほしいわ。本当にどうでもいいって感じ。」
と呆れ気味な様子だ。しかし3人の子供達やトランプ一家の行く末を少なからず案じているようで、イヴァナさんはこう続けている。
「彼らにはノーマルな生活、普通の暮らしを送ってほしいと願っているの。ワシントンでの生活とかそういうのじゃなくてね。ニューヨークでもどこでも、彼らの選んだ場所で普通の暮らしをしてほしいわ…。今後彼らがどうしようとしているのか、本当のところ私にもわからないの。」
『CNN』によれば、メラニア夫人や義理の息子で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏らはトランプ大統領に敗北を認めるよう説得を試みているそうだが、ドナルドJr.とエリック兄弟は断固として最後まで闘う姿勢を見せているとのこと。家族間の対立などを含め、大統領の今後の身の振り方については引き続き注目が集まっている。
現在アメリカでは新型コロナウイルスの感染が再び拡大しており、一日の感染者数が10万人を超える非常事態となっている。そんな状況のなかでトランプ大統領は国民にリーダーシップを見せるどころか、一番の関心事は選挙結果を巡る訴訟とバイデン政権移行準備の妨害というありさまだ。最後まで“破天荒”で“型破り”な第45代大統領には、元妻イヴァナさんでなくとも呆れてしまうのは無理もない。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)