先月30日から約1か月の予定で、フランス全土では2度目のロックダウンが始まった。経済活動は継続されるとはいえ原則的に外出は禁止となり、レストランやバー、小さな店などは大きな打撃を受けている。そんななかフランス南部にある花屋の経営者が、病院で働くスタッフに粋なプレゼントを届けて話題となっている。心温まるニュースを『Bored Panda』『One Heart』などが伝えた。
フランス南部ピレネー=オリアンタル県にあるペルピニャン総合病院のスタッフに今月2日、同県サンテステーヴにある花屋「マルセナック・フルール(Marcenac Fleurs)」を経営するミュリエル・マルセナックさん(Murielle Marcenac)から粋なサプライズがあった。
ミュリエルさんはロックダウンで花屋を閉店せざるを得なくなり、店に残った売り物の花束を、同病院のスタッフ用駐車場に停められた全ての車に“贈り物”として一つ一つ置いていったのだ。
ミュリエルさんがこの日届けた花束は400にもなり、駐車場の様子を収めた写真はSNSにも投稿されて拡散した。
ミュリエルさんは花束をサプライズするに至った背景について、こう明かしている。
「閉店が決まり、そのままにしておけば枯れて捨てるしかないだろう花をどうするか決断を迫られました。そしてこう思ったのです。『大変な時だけど、泣くのは止めて人々を笑顔にしよう。怒りを露わにするのではなく、お互いを支援しあおう』とね。それで頑張ってくれている病院のスタッフに花束を届けることを決めたのです。」
病院の駐車場でミュリエルさんは、