手指消毒剤を使用後に火気に近づいたり、ライターを使ったりして引火する事故があとを絶たない。イギリスのタクシー運転手はたっぷりと塗った手にライターの火が引火し、車の中で顔や頭が炎に包まれた。悪夢のような事故を『New York Post』『Metro』などが伝えている。
イギリスでタクシー運転手をしているブライアン・ハッチンソンさん(Brian Hutchinson、42)は9月中旬、客を降ろした後の停車中の車中でいつものように手の消毒をしていた。ふと後部座席に目をやったブライアンさんは、前の客がライターを忘れていったことに気付いた。
手指消毒剤をつけたばかりの手はまだ濡れていたため、ブライアンさんは手のひらをズボンに軽く擦りつけて乾かし、運転席に座ったままライターを拾い上げた。
その後、ブライアンさんはライターがまだ使えるかどうかを確かめようとしたが、この行為が一生後悔する火傷を負ってしまったのだ。
ブライアンさんは当時のことをこう振り返る。
「ライターに火がつくと、まだ手指消毒剤で濡れていた指先と手の甲に火が燃え移ってね。そのライターを捨てようと思って、慌ててドアを開けたんだ。するとその火はもう一方の手に燃え移り、すぐに顔や頭にも火がついた。まるで自分が巨大な火の玉のようになった気がしたよ。ほんの数秒だったけどね。」
しかしこの数秒の炎によってブライアンさんはショック状態に陥り、