このほどイギリスで、物心ついた頃から水とソーセージしか食べなかった少年が母親の勧めで催眠療法を受けたところ、1回のセッションで見事に改善されたという。『New York Post』『Metro』などが伝えている。
英ウェールズ南部の都市スウォンジーに住むウェンディ・ヒューズさん(Wendy Hughes、55)は、15歳になる息子ベン・シンプソン君(Ben Simpson)が抱えている「回避/制限性食物摂取障害(ARFID)」に頭を悩ませていた。これは食事においてごく少量、または特定の食べ物しか食べないなどの摂食障害である。
ベン君は生後、母乳から離乳食に変える時期から偏食気味で、その後もフライドポテトなど食品しか口にできなかった。そして物心ついたあたりから15歳になるまでの十数年間、毎日朝昼晩と3度の食事に水とソーセージ4~5本しか食べなかったそうだ。
またベン君は老舗の英食品会社「リッチモンド社」の皮なしソーセージを好んで食べていたため、母親のウェンディさんは毎月、同ブランドの16本入りソーセージの購入に毎月75ドル(約7900円)を費やしていたそうだ。ウェンディさんはベン君についてこのように話している。
「ベンが幼かった頃はパーティなどの場で食べ物のあるテーブルに近づくことを拒否し、床に座り込んで泣くこともありました。親子で友人宅に招待されても息子は何も口にせず、『お腹が空いていない』の一点張りで、それは本当に悪夢のようでしたよ。」
また偏った食事のため、ベン君は常に倦怠感を訴えて学校に遅刻することも多く、