子供というものはいつなんどきも目が離せないものである。このほどギリシャで浮き輪に乗った4歳の少女が潮に流され漂流し、たまたま近くを通りかかったフェリーによって発見、救助されるという事故が起きた。『Marine Insight』などが伝えている。
8月24日のこと、ビーチでユニコーンの浮き輪に乗って遊んでいた少女が、両親が目を離した隙に強い潮流によってコリント湾(Gulf of Corith)沖まで一気に流されてしまった。スペインのメディア『El Confidencial』によると少女の年齢は4歳で、事故に気付いた近くの人がこの少女を助けようと試みたものの、追いつくことができなかったという。
両親の目の前で少女がどのようにして沖合に流されてしまったのかは明らかになっていないが、目撃者によると両親はパニックになりながらも、すぐにレスキューに助けを求めに向かったそうだ。
両親からの連絡を受けた港湾当局は、港の管理者の助けを経てすぐに近くの船へ事故を通達、少女の存在に注意を促した。
その頃、リオに向かって運航していたフェリー「Salaminomachos」が海の上に浮かぶ小さな斑点の存在に気付いた。そう、その遠くに見える小さな斑点こそ漂流していた少女だったのである。少女は不安定なユニコーンの浮き輪に乗ったまま、ビーチから約800m沖まで流されていた。
海の上の少女の存在に気付いたフェリーの船長グリゴリス・カルネジスさん(Grigoris Karnesis)は、船をゆっくりと少女に向かって進めたのち、静かに船を位置づけて停止させた。そして少女を海から引き上げるためにランプウェイを海面に降ろした。
船長はその時の状況について、