中国・湖北省十堰市ウン西県の魚池村で今月22日、ある新郎新婦が結婚式を迎えた。伝統的な風習に従って花嫁を迎えに行った新郎だったが、連日降り続く雨の影響で川が増水し式場への道が閉ざされてしまった。川岸で途方にくれる新郎新婦に差し伸べられたのは、なんとショベルカーのバケットだったという。『北京头条』『NOWnews 今日新聞』などが伝えた。
中国では、結婚式当日に新郎が親戚一同で新婦の実家に新婦を迎えに行く「迎親」と呼ばれる風習がある。新郎もこの風習に従い花嫁を迎えに行く手筈を整えていたが、魚池村では連日降り続く雨で川の水位が上昇し、花嫁宅に行く際に通らなければならない簡易的な橋が陥没してしまったのだ。親族らが「なんとか儀式を行えないか」と村長に相談したところ、ちょうど付近で道路整備に使われていたショベルカーの力を借りることになった。川に石を積んで一時的に道を作る算段だったそうだ。
式当日の午前7時半頃、新郎一行が対岸に到着すると、水位はそれほど高くはなく新郎含む20人あまりの親族はショベルカーの運転席に乗って順次川を越えて花嫁宅に向かった。しかし花嫁宅での食事を終え、いざ式場へ向かおうと川辺に戻ると、ショベルカーでも渡れないほどに水位が上昇していた。川の流れは急で、