ブラジルのサンパウロで今月11日、デリバリーで頼んだミートパイの中に人間の切断された手指が見つかった。衛生管理を徹底しなくてはならないパイ&ピザの宅配専門店で一体何が起きたのか? その後の警察の捜査により、驚くべき事実が明らかになった。
ブラジルのサンパウロに住むヴィクター・サントス君(Victor Santos、14)は今月11日、大好きなミートパイを一口頬張るといつもと違って固い塊があるのを感じて吐き出した。家族はデリバリーでパイのアソートセットを注文しており、みんなで食卓を囲む中、ヴィクター君はそれが何かが分かると叫び声をあげて震えだした。
ヴィクター君が吐き出したのは、白く変色してしわが寄った人間の指先で、大きな爪がしっかりとついたままだった。また肉の部分は茶色に変色し、骨が少しだけ見えていた。
驚いたヴィクター君の家族はその夜、宅配ピザ&パイ専門店「Companhia da Esfiha」に押しかけると、声を荒らげてオーナーに説明を求めた。そしてちょうどパトロール中の警察官が店の前を通りかかったことで、オーナーであるエドアルド・ド・カルモ・サントス(Eduardo do Carmo Santos)は窮地に追い込まれたのだった。
警察官から事情聴取を受けたエドアルドは、こう説明したそうだ。
「シェフのヘスース・デ・ソウザ・シルヴァ(Jesus de Souza Silva)が8日、肉切り機でペパロニを切っている時に、誤って人差し指の先端を切断してしまったのです。ヘスースはその後、肉切り機やキッチンの床、食材などの中に切断した指がないかを探したのですが、見つかりませんでした。」
「その後、ヘスースは病院で手当てを受けて今も休みを取っています。我々は2日間だけ閉店して、シェフが指を切った事故については安全衛生局に報告しないまま、11日に店を開けたのです。」
こうして事故の詳細が明らかになると店はすぐに閉鎖され、