英ダービーシャー州リプリーで今年3月、フライドポテトを揚げようとクッキングオイルの代わりに潤滑油を使用した74歳の女性が、煙の吸引が原因で死亡した。最近になってダービーシャーの裁判所からリモートで行われた死因審問で、事故当日の様子などが明らかにされた。
亡くなったのは元機械工のキャロル・オールドフィールドさん(Carol Oldfield、74)で、3月6日午後7時過ぎに「家の中に白い煙が充満している。出口がわからないので助けて欲しい」と地元の消防署に通報した。
検死官補助のエマ・セラノさん(Emma Serrano)は、審問で「現場には消防車3台のほか、救急車と警察車両が駆けつけ、キャロルさんを2階で待機させて1階の部屋の換気を行いました。救出されたキャロルさんには目立った怪我はなく軽傷とみられていましたが、事故から12日後に搬送先のロイヤル・ダービー病院で死亡が確認されています」と明かした。
またキャロルさんの担当医マルコ・ジョヴァネッリ氏(Marco Giovannelli)は、事故当日の様子などについて次のように語った。
「3月6日の午後5時頃、キャロルさんはフライドポテトを作ろうと、台所でクッキングオイルの代わりに“3-In-One”という日曜大工などに使用される潤滑油を鍋に入れ、電気コンロをオンにしました。しかしその後、居間で2時間ほど眠りに落ちてしまったのです。キャロルさんが目覚めた時には家の中に煙が充満しており、通報後に消防隊に助け出されましたが、すでにかなりの煙を吸引していたようです。」