中国では新型コロナウイルスの収束が見え始めたことで、ウイルスの発生源とされる武漢もようやく街に活気が戻りつつあるようだ。そんな中、武漢市の各葬儀場に新型ウイルスで亡くなり火葬された人達のための骨壷が搬入された。しかしその骨壷の数が、中国政府が発表するウイルス感染で亡くなった数を遥かに上回っていたことで物議を醸している。『财新网』『Shanghaiist』などが伝えた。
中国武漢市では外出制限が続いた約2か月間、亡くなった人の遺骨が葬儀場に置かれたままだった。そのため外出制限が緩和されたことで3月26日、各葬儀場には家族の遺骨を引き取る親族らが長蛇の列をなした。
この様子を捉えた写真がSNSに投稿されると、多くの人が中国政府発表の新型コロナウイルスによる死者数に疑問を持ったようだ。『Shanghaiist』によると、中国政府公式のデータでは武漢市では感染者数が50006人で、死者数が2535人とのことだが、葬儀場に搬入された骨壷が死者数を遥かに上回る数だったと伝えている。
また地元メディア『财新网』が今月26日に武漢市内にある漢口葬儀所を取材したところ、トラックの荷台に2500個もの骨壷が積まれていたという。この時骨壷を配送しているトラックの運転手は同葬儀場に前日25日も同じ数を搬入したと話しており、2日間で漢口葬儀所だけでも5000個の骨壷が搬入されたことになる。
『Bloomberg』によると、骨壷を搬入したトラック以外にも葬儀場の内部とみられる床に3500個の骨壷が積まれている写真があり、