新型コロナウイルスの感染拡大で日本でもトイレットペーパーやマスクなどが店頭で品薄になっているが、米テネシー州では手の消毒剤(ハンドサニタイザー)を約18000本も買い占め、オークションサイトで高額で転売しようとした兄弟に非難が殺到、州司法長官が乗り出す事態となった。
アメリカ国内で初の新型コロナウイルスによる死者が確認された後の今月1日、テネシー州チャタヌーガ近郊に住むマット&ノア・コルヴィン兄弟がある動きを見せた。2人はSUVに乗り込むと、近隣の1ドルショップ「ダラー・ツリー」、スーパー「ウォルマート」、オフィス用品販売店「ステープルズ」、ホームセンター「ザ・ホーム・デポ」へと車を走らせたのだ。目的は手の消毒剤(ハンドサニタイザー)を買い占め、高額で転売することだった。
それから3日間、ノアさんはレンタル会社「U-ホール」のトラックで、テネシー州だけでなく北部に隣接するケンタッキー州にも足を延ばし、約2090キロ超(1300マイル)を走行、約18000本の消毒剤や除菌ウェットティッシュなどを買い占めた。一方のマットさんは「Amazon(アマゾン)」や「eBay(イーベイ)」で商品の転売準備を開始、300本が市場価格の倍以上の8ドル~70ドルで即完売となった。
しかしながら需要が高い衛生用品が高額で転売されたことに非難が殺到し、