この世に存在する生き物で、人間が一番残酷なのではないかと思わざるを得ないような一報がイギリスから届いた。動物保護施設の1.8メートルの柵の上から放り投げられたと見られる犬は、ほとんど骨と皮だけでかなり衰弱した様子だった。この犬を放棄した飼い主の無責任さに多くの人が怒りを感じたようだ。『Metro』『UNILAD』などが伝えている。
先月31日の夜、英イングランドのマージーサイドを拠点とする動物保護団体「Rescue Me Animal Sanctuary」の私有地の門の前に何者かが車でやって来て、閉じていた高さ6フィート(約1.8メートル)の門の上から犬を放り投げてその場を去っていった。
この騒がしい音に気づいて門を確認しに来た同団体のスタッフは、投げ捨てられた犬を見て憤りを感じた。犬は雄で中型犬ほどの大きさだが、まるで骸骨のように骨がはっきりと浮き出て、皮膚を突き出してしまいそうなほどだった。明らかに長いこと何も食べていない様子だった。
幸いにも門の上から投げ入れられた時に大きな怪我をすることはなかったが、爪は伸びきっていたうえに足を痛めているようにも見え、身体にはいくつかの腫瘍らしきものがあった。この犬は“キャスパー”と名付けられ、獣医のアドバイスのもとスタッフらが餌を与えた。
同団体のFacebookにはキャスパーが捨てられた日に食事をしている写真が投稿され、