皮膚病でほぼ全身の毛を失って苦しんでいた雑種犬が、新しい飼い主に引き取られて約3か月で見違えるように元気になった。‟テラ(Terra)”と名付けられた仔犬の変化の様子を、『Metro』『Real Fix』などが伝えている。
英ウェスト・サセックス州クローリー在住のジェシー・デフレイータスさん(Jessie DeFreitas、21)は、自宅で4匹のネコと保護犬1匹を飼っている。獣医の助手として働き、自他ともに認める動物好きというジェシーさんは8月のある日、飼い主と一緒に動物病院にやってきた雑種犬‟テラ”を見て自分の目を疑った。
テラはダニが原因で起こる皮膚疾患の「疥癬」を患い、身体のほとんどの毛が抜けてピンク色の肌が剥き出しになっていた。疥癬はダニが皮膚にトンネルを作って寄生するため強烈な痒みを伴い、放置すると身体が傷つくまで掻きむしるなどして脱毛し、酷い場合は合併症を起こす。
ジェシーさんはテラと初めて会った日のことを、次のように語っている。
「病院に新しい犬が来たというので、どんな子かと思って見に行ったのですが、あまりにも痛々しくてショックを受けました。獣医からは『もし飼い主がテラを病院に譲り渡すことに同意しなかったら、きっと死んでいた』と言われました。テラにはつきっきりのケアが必要だったのです。」