小学校の運動会で注目の的になる児童と言えば、徒競走やリレーで活躍する足の速い児童ではないだろうか。しかし「速く走れるようになりたい」と思っても、なかなか難しいもの。うまくいかずに諦めてしまう子供もいるだろうが、練習によって足は今よりも速くなるようだ。このたび「足が速くなるダンス」が開発され、動画で公開された。大阪の小学生92名が1か月間踊ってみたところ、その効果が見られたという。
そもそも足が速くなるには、「足の回転数を上げる」「歩幅を上げる」「安定した姿勢を保持する」―この3点が重要だ。この練習をより楽しく自然に行えるように公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会(NSSA)と名古屋学院大学が共同研究により開発したのが、「足が速くなるダンス」だ。小学生は「足が速くなる」ことに関心が高いとされているため、その要素をダンスに取り入れることで、子供たちに自ら率先してダンス授業に取り組んでもらおうという狙いもある。
このダンスを今年4月から1か月間踊ってみたのが、大阪府大阪市・柏里小学校の5、6年生92名だ。大阪府は、小学生を対象にしたアンケート結果で「運動が嫌い」と回答した児童の割合と「1週間の運動時間が0分」の児童の割合がともに全国都道府県中ワースト1位にランクインしている(文部科学省調べ)。つまり最も運動に馴染みがなさそうな大阪の小学生たちがあえてチャレンジしたわけだ。
柏里小学校の体育館に集まった児童たちは、