米フロリダ州ジャクソンビルで、35歳の母親が運転する車がハンナ・パーク湖に転落した。車には5歳の娘が乗っており、母親は沈みゆく車の中で夫に最期の電話をかけていた。この電話により娘は助かり、身体を張って娘を支えた母親は帰らぬ人となった。『News4Jax』などが伝えている。
今月20日午後7時頃、フロリダ州ジャクソンビルにあるハンナ・パーク湖近くでSUVを運転していたキャシー・ペレデスさん(Kathy Paredes、35)は未舗装の細い道路で迷い込んでしまった。Uターンをしようとしたところ曲がり切れず、車をバックした状態のまま土手から湖に滑り落ちてしまった。キャシーさんは横転し沈んでいくSUVの中から夫アダムさんに電話をかけており、通報を受けたジャクソンビル保安官事務所の保安官らがすぐさま捜索を開始した。SUVには5歳の娘アンバーちゃんが乗っており、親子は近くのビーチで行われた誕生会に参加した帰りだった。
保安官やレスキュー隊による捜索は陸と空から行われたが、SUVがヘリコプターによって発見されたのは通報から約1時間後だった。車のわずかな隙間でなんとか息をしていたアンバーちゃんは近くの病院に搬送されたが、キャシーさんは水没した車の中から遺体で発見された。アンバーちゃんを救出した保安官は「湖に飛び込み、複数のエアバッグに切り込みを入れました。水没した車に残されていた空気は僅かで、女児の救出がもう少し遅れていたら最悪の結果になっていたでしょう」と明かしている。
キャシーさんの両親は事故後メディアのインタビューに応じ、