オウム目オウム科の“テンジクバタン”は真っ白な体を持ち額と胸が赤色の美しい鳥で、オーストラリアでは保護種に指定されている。今月10日、オーストラリア南部の小学校で60羽のテンジクバタンなどが空や木の上から降ってきたことが明らかになった。専門家らは中毒死の可能性が高いとして調査を進めているが、地元住民は「毒殺だとしたら残酷すぎる」「何かの病気だったらもっと怖い」「まるでホラー映画のよう」とショックを露わにしている。地元メディア『7NEWS Adelaide』などが伝えた。
大きさ40センチほどの鳥が目や口から血を流し空から次々と降ってくる―そんな悪夢のような光景が、休暇中の課外授業に参加していた児童たちの目の前で繰り広げられた。オーストラリア原産の“テンジクバタン”が空から降ってきたのはアデレード北部にあるワン・ツリー・ヒル小学校で、連絡を受けて駆けつけた動物保護団体「キャスパーズ・バード・レスキュー(Casper’s Bird Rescue)」のメンバーにより獣医のもとに運ばれた。しかし12日の時点で、60羽のうち58羽が絶命したという。
キャスパーズ・バード・レスキューの創設者サラ・キングさんは、「落下したテンジクバタンは飛ぶことができず、目や口から血を流していました。激しく鳴いており、すでに数羽は死んでいました。まるでホラー映画を見ているようでした。子供たちもかなりのショックを受けているようです」と現場の様子を明かした。サラさんによると、発見された60羽のうち57羽は保護種に指定されているテンジクバタンで、