親として、我が子には学校などで元気に楽しく過ごして欲しいと願うものだろう。しかしイギリスから、我が子がいじめに遭うことを恐れるあまり保育園に通わせることができないという母親の一報が届いた。いじめの原因となる要素が自分にあるとして、この母親の苦悩を『The Sun』などが伝えている。
英ノース・ロンドン、インフィールドに住むキャサリン・パーさん(Catherine Parr、28)は、一人娘の3歳になるロザンヌちゃん(Roseanne)の良き母親である。しかしキャサリンさんは、自分のせいでロザンヌちゃんを保育園に通わせることができずにいる。
実はキャサリンさん、重度の顔面神経麻痺を患っており左右非対称の顔立ちをしている。そのため、もしロザンヌちゃんが保育園に通い始めた時、自分の顔のせいで友達にいじめられるのではないかと恐れているのだ。
キャサリンさんが顔面神経麻痺を発症したのは、まだ2歳の時だった。顔の左半分が突然垂れ落ちたようになったそうだが、その時は医師に「目が感染症に侵されたため、神経を損傷した可能性がある」と言われた。その後も母親はキャサリンさんを病院へ連れていったものの、「心配しないように。いずれ自然に治るから」と繰り返し説明されただけだった。
そしてキャサリンさんが小学校入学を目前にしていた5歳の時、医師から「ベル麻痺」と呼ばれる特発性顔面神経麻痺の可能性が高いと告げられた。しかも医師は「18歳になったらまた診察するので、それまでは他の専門医の診察は必要がない」と言ったそうだ。
ベル麻痺は発症してから治療までが早ければ早いほど治療効果が上がるとされており、年数が経ってしまうと治療しても回復が難しく後遺症が残ることも多いという。キャサリンさんは今となっては遅すぎるが、