多額の保険金を得るために詐欺行為に及ぶ者は後を絶たない。今年初めに中央ヨーロッパのスロベニアで、身内と共謀して保険金詐欺を働いた女が逮捕されたというニュースを、『BBC News』『London Evening Standard』などが報じた。
スロベニアの首都リュブリャナに住む21歳の女とその身内は、最近になって5つの異なる保険金会社と契約し傷害保険に加入した。しかし保険加入から時をおかずして、女が手に大怪我をして保険金請求が申請されることになった。
ところがそれは、女と身内による自作自演の犯行だった。女は身内と共謀し自宅で電気丸のこを使用して、自らの手を切断。その後、女を病院へ運んだ身内は「枝を切っている最中に怪我をした」と医師に説明したが、切断された手首から先の手の部分は病院に持ち込んでいなかった。接合手術に間に合わなければ、怪我は永久的障害として3倍増しの保険金請求ができると企んだからだった。
しかし結局、切断された手は警察当局によって発見され、すぐに病院へ運びこまれた後に女は接合手術を受けた。40万ユーロ(約5,050万円)の傷害保険請求だけでなく、月々3,000ユーロ(約38万円)の手当てを申請していた女と身内は、