勉強を教えるだけが教師ではない―そう思わせられる素敵なニュースが米テキサス州から届いた。ショートヘアにせざるを得なかった5歳児童のために、担任教師が思わぬ方法で愛とサポート精神を示したのである。『abc13 News』『Yahoo Lifestyle』などが伝えた。
テキサス州ウィリスにあるメドール小学校内のプレスクールクラスに通うプリシラ・ペレズちゃん(5歳)は、アタマジラミが原因で長かった髪をバッサリと切らねばならなくなった。
5歳といえどもやはりプリシラちゃんも女の子。すっかり短くなってしまった髪が気に入らず、さらに他の児童から「男の子」とからかわれ始めたことで「もう学校なんて楽しくない」と落ち込むようになった。「ロングヘアに戻りたい」と泣くプリシラちゃんを見て、担任教師で3児の母でもあるシャノン・グリムさん(31歳)は悩んだ。
「学期中ずっと、プリシラは他の児童らにショートヘアをからかわれ続けていました。泣いて、勉強にも集中できなくなるほどだったのです。私が勉強を手助けしようと優しく接しても、プリシラは身構えてナーバスになってしまっていました。首や耳を隠すように帽子を被って登校するようになり、帽子を脱ぐことを拒否しました。私もそんなプリシラに無理強いすることはしませんでした。」
それでも、なんとかしてクラスの児童にプリシラちゃんのショートヘアを受け入れてほしい…そう思ったシャノンさんは、児童らに映画スターの写真などを見せて「ショートヘアの女性もいるし、ロングヘアの男性もいるのよ」と説明した。しかし残念ながら、児童らの心にはあまり響かなかった。
冬休み中もプリシラちゃんをどうやってサポートすればいいかと気にかけていたシャノンさんは、ある決意をした。それは自分のロングヘアをプリシラちゃんと同じようにショートにすることだった。これまで髪をショートにしたことが一度もなかったシャノンさんは、その決断をするまでに2週間ほどかかったそうだ。しかし1月4日、友人のスタイリストを自宅に呼び、