担任教師を停職処分とした。また南アフリカ人権委員会も、今回の件について慎重に調査を行うことを発表した。
学校は通常通り開いているが、自分の子供が騒動に巻き込まれることを恐れた保護者らが11日、我が子を登校させないという事態となった。
騒動となったクラスに我が子がいるという黒人男性は、登校初日に教室へ行くと黒人の子供だけが離れて座らされているのに気づいた。そこで教師に尋ねたところ、「肌の色が同じ者同士で仲良くなるようにしたかったから」という答えだったそうだ。授業の途中からは関係なく座るようにすると聞いた父親だったが、その日の授業終わりに教室を見たところ状況は変わっておらず、教師からの答えもなかったとのことだ。父親はショックを受けたものの、我が子により良い将来を歩んでもらうためにもこの学校で勉強してもらいたいと願っているそうだ。また、多くの黒人にとって第一言語ではないアフリカーンス語で授業を受けることは仕方ないが、肌の色でいまだに差別されるということに怒りを感じており、ある保護者は白人の子が黒人の子を蔑視していることが問題だと話している。
渦中の担任教師は、撮影した1枚がこれほどまで世間に影響を及ぼすと思わなかったのだろう、恐怖のあまり家族とともにこの町を去ったと伝えられた。この教師を知る保護者は「すべての児童を愛している先生だった」と弁護する一方、「自分の子供は『klein swartetjies(小さい黒いの)』と呼ばれたことがある」と抗議する母親もいた。
シュヴァイツァーレネケという町はケープタウンやヨハネスブルグのような大都市ではなく人口4万人ほどの小さな町であるため、未だにアパルトヘイトの影響を強く受けている保護者が多い。いずれにしても一番の被害者は、何も知らない5歳の児童らであろう。
画像は『The South African 2019年1月10日付「Schweizer-Reneke: Political parties blast school for “racial segregation”」(Twitter/@amokwena2)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)