偽札と知った上でそれを使用する犯罪者はいるが、12歳の子供が故意にそのような犯行をするとは非常に考えにくい。このほど米ジョージア州で、知らずに偽札を渡した12歳少年が学校から休学処分を言い渡されてしまった。『WSB-TV』『Inside Edition』などが伝えている。
ジョージア州ストックブリッジに住むクリスチャン・フィロン君(12歳)は1月10日、通っている「オースティンロード・ミドルスクール」でランチを食べようとカフェテリアに行き、給仕係の女性スタッフに20ドル札を渡したところ、とんでもない事態となった。
女性スタッフがこの20ドル札に偽札識別ペンでマークしたところ、偽札であることが判明したのだ。クリスチャン君はその後、校長室へと呼ばれた。しかし自分が偽札を持っていたとは知る由もなく、クリスチャン君は困惑しながらも知らなかったことを説明した。だが学校側は「(偽札を)所持していたのはあなたなのだから、責任は取らなければいけない」と返してきたという。
クリスチャン君はその20ドル札を父親のアーヴィンさんからもらった。アーヴィンさんによると、ファストフード店のおつりでもらった20ドル札だったそうだ。「私自身、偽札なんて取り扱ったこともないですから、どんな見た目なのかわかりません。知らずにいたのはもちろんですが、もし知っていたら息子にそのまま手渡すはずがありませんよ」と話す。母親のグウェンさんも同様に「(偽札だとは)本当に知らなかった」とショックを隠せない様子だ。
両親は偽札のことを警察に通報し、