障害を抱える人にとって、飛行機での旅は決して容易ではないだろう。このほどドイツ在住の電動車椅子で生活している19歳男性が、アイルランドの格安航空会社「ライアンエアー」に乗り込んだところ、乗務員から降機を命じられた。『Metro』などが伝えている。
ドイツのアーヘンに住むノエル・ディアズさん(19歳)は12月24日、クリスマスと新年をスペインのアリカンテにいる親族らと過ごすため、父親のホゼさんと一緒にドイツのケルン・ボン空港へ向かった。
ノエルさんは筋肉が部分的もしくは完全に痩せて力がなくなる筋萎縮症で、12歳の時から車椅子生活をしている。今回、電動車椅子での移動になるため、出発日の何週間か前に航空券を予約した際には、電動車椅子のバッテリーのタイプを正確に必要書類に明記して航空会社に提出した。
しかしシートベルトを装着し離陸直前という時になって、ホゼさんとノエルさんはライアンエアーから降機を命じられた。乗務員から「電動車椅子は爆発の危険性もあり、安全上の理由から輸送はできない」と伝えられた父子はその場で抗議したが、結局飛行機を降ろされてしまった。
「ライアンエアーの職員は冷たく、無防備な息子を飛行機の座席から降ろし駐機場へ追いやったのです。」
楽しみにしていた家族らとのクリスマスや新年を迎えることが叶わなくなった父子は、