少年の動機に関して警察側はコメントを拒否した。
ジェーンマリーさんは、ハートフォードの法律事務所で働くロビイスト(圧力団体の利益を政治に反映させるため、政治家や官僚に対して働きかけ、有利な政策を実行するようにさせるのを専門とする人々)で、24年以上にわたり活動を続けてきた著名な人物だったそうだ。職場からは突然の悲報を悼む声があがり、また2人の子供が通っていた学校側は「2人とも昨年は優等生だった」と述べている。
ウエストハートフォードのシャーリー・カンター市長は「この地域で、このような悲劇が起こることは悪夢です。家族のことを思うといたたまれません」と話し、ジェーンマリーさんの夫ティモシーさんを含む一家からの以下声明文を読み上げた。
「今回の出来事で、我々家族は想像を絶する痛みと喪失に耐えております。私たちは美しかった娘の笑顔や笑い声を一生忘れることはないでしょう。どうか、娘がこれまで愛されて生きてきたことを忘れないであげてください。そしてどうか、プライバシーの配慮をお願いいたします。」
悲報を耳にした一家の友人チャック・コーゼイさんは、「言葉にならない悲劇。この事件については、一言では説明できない理由がきっとあるのだろうし、答えも容易には出ないだろう」と語った。閑静な住宅街で起こった突然の悲劇に、地域住民や学校なども衝撃を受けているようだ。特に12歳の子供が家族を襲うという事件があったとなれば、地域に住む子供を持つ親のほとんどが「いったいなぜ」という疑問を抱くのは必至だ。
事件の現場となった一家の前には、現在黄色いテープが張られており、家の中で凄惨な事件が起こったことを物語っているが、人気のない玄関ドアにはクリスマス用リースが飾られ、前庭の芝生にはトナカイの飾り物が一家の悲しみを代弁するかのようにひっそりと佇んでいる。このニュースを知った人からは、「これ、母親にとって一番辛いよね。自分の代わりに娘が死んで、刺したのは息子…やりきれないな」「なぜ12歳の子がこんな行動にでなければならなかったんだろう」「少年は日常から精神的な問題があったのかな」「悲しい事件だね。どうか娘さん安らかに…」といった声があがっている。
画像は『ABC News 2018年12月19日付「An ‘unspeakable tragedy’: Connecticut town stunned by arrest of 12-year-old in killing of twin sister, stabbing of mother」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)