病院に向かう途中でもまるで脚が溶けていくような感覚を味わったという。エンツリー大学病院で治療を経た後、ダレンさんは主要なやけど患者の治療をする専門病棟があるウィストン病院へと移り、今も入院中である。既に背中の皮膚を移植する手術を受けたが、これからまだ2週間は入院生活を強いられることになるようだ。
「今は歩くことができないんです。シャワーやトイレの時には激痛が伴うのでモルヒネを使っています。8時間に1回は傷口を奇麗にして包帯を替えたりしなければなりません。」
ガス取り付け会社「DD Wilson」の経営者でありエンジニアであるダレンさんは、これまで仕事上において一切問題もなく、やけどなどの怪我をしたこともなかった。それが今回、自身のポケットに入れていた電子タバコで大やけどを負ってしまったなんて―とパートナーのクレア・マルハーンさんは苦笑している。
ダレンさんは半年前に紙たばこを止め、電子タバコに切り替えたそうだ。最近、バッテリーを交換したばかりだったという。
「紙たばこを止めてから、6か月間は健康的になろうとしてきたんです。15.8kgほど痩せたし、電子タバコの方がいいなんて思ってたけど、とんだことになってしまいました。」
マージーサイド消防署のスポークスマンは、「充電中に電子タバコが発火したという通報は何件か寄せられている」と述べている。2015年には、米フロリダ州で電子タバコの爆発により昏睡状態になった男性のニュースが伝えられており、移植を要するほどの深刻なやけどを負ってしまったものの、ダレンさんはまだ運が良かったほうだと言えるだろう。
画像は『Liverpool Echo 2018年11月12日付「E-cig explosion leaves dad with severe burns to CROTCH」(Image: Darren Wilson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)