アウトレット店で発生した火災の消火活動に尽力した消防署員たち。ところが一息つこうと訪れた現場にほど近いマクドナルドで、飲み物を無料で提供することを拒否された。親切にもその場に居合わせた客が、16人分の紅茶とコーヒーの代金を支払ってくれたことから消防署員らは喉の渇きを癒すことができたが、このマクドナルドに対しては多くの非難の声が寄せられた。『BBC News』『Metro』『The Sun』などが伝えている。
10月13日の午後4時半頃、英ノース・ヨークシャー州ヨーク郊外にあるクリフトン・ムーアのディスカウント小売店「B&M」の商品保管場所から出火した炎は、風の勢いも相まって大きく広がった。
黒々とした煙が広範囲にわたったことから、地域住民らは外出を控え窓を閉めるように警告が出された。10台のポンプ車に加え、はしご車とタンク車がそれぞれ2台現場に駆けつけ、「North Yorkshire Fire and Rescue Service(ノース・ヨークシャー消防&救急サービス)」が消火活動にあたった。消防署員の夜通しの消火活動のおかげで火は落ち着いたが、翌朝になっても複数の消防署員らはまだ最後の鎮火活動にあたっていた。
やがて疲れと喉の渇きを感じた署員らは、一息つこうと現場から1.6kmほど離れたマクドナルドに向かったが、なにしろ急な緊急通報での呼び出しであったため、誰も現金を持ち合わせていなかった。そこでマクドナルドの店員に無料で飲み物を提供してもらえないか尋ねたところ、店員に断られてしまったのだ。
このやり取りを耳にした店内の客2人が代わりに16人分の紅茶とコーヒーを購入した。その後、Facebookにこの出来事が投稿され、