混雑した地下鉄駅内で、電動車椅子に乗った男性がエスカレーターを利用し転落死するという悲劇が米ワシントンD.C.で起こった。男性は急いでいたのか、待っていたエレベーターが故障していると思いエスカレーターを利用したようだ。『WJLA』『Metro』などが伝えている。
駅やデパートなど特定の施設において、健常者はエレベーターを使わなくともエスカレーターや階段などの選択肢が常にあるが、車椅子利用者はエレベーターを使わなければ移動が不可能な場合が多々ある。特に地下鉄駅構内となると、プラットホームや地上に行くためにはエレベーター利用が必至だ。しかしこのほど、ある男性(名は公表されず)がエレベーターを使わずにエスカレーターに乗りこんだことで悲劇を招いてしまった。
10月10日の午後1時30分頃、ワシントンD.C.の地下鉄コロンビア・ハイツ駅で、電動車椅子に乗った男性がエレベーターに乗ろうと待っている姿が駅内の監視カメラに映し出されていた。しかし、この男性はエレベーターが故障中と思ったのか、10~15秒ほど待った後に上りエスカレーターに乗ることに決めたようだ。
男性は手すりを握りながら車椅子で上りエスカレーターへ乗り込んだ。しかし、エスカレーターを降りる時になってバランスを崩し、