母親が観覧車の乗車賃を節約したばかりに、子供がゴンドラの外に滑り落ち、あわやの大惨事となるような出来事がこのほど中国で起こった。幸いにも最悪の事態は免れたが、幼い子供には必ず大人の監視が必要だということを改めて実感させられるニュースである。『Metro』などが伝えた。
9月24日、江蘇省泰州市にある玉環公園を訪れた母親と5歳男児にとんでもないハプニングが起こった。2013年にオープンした公園内アトラクションの中でも、観覧車は泰州市の“新しいランドマーク”として特に人気であり、母のリウさんは息子に「乗りたい」と駄々をこねられた。しかしリウさんは自分の乗車賃30元(約490円)をどうしても節約したかったためスタッフを説得し、普段は大人の監視のもとで子供を乗車させなければならない観覧車に息子をひとりで乗せた。
ところが観覧車が高さ約42メートルの頂点に達した時に、予期せぬ事態が起こった。窓の開いていたゴンドラから男児の体が滑り出てしまったのである。男児は窓枠として設置されていたメタル製の安全バーによじ登ろうとしたらしく、3本あるバーのうちの一番下のバーに足をかけた。ところが足を滑らせゴンドラの外へ出てしまい、首から下が宙に浮く形となった。
男児の体は、2本のメタルバーの間に首から上を挟まれた状態でかろうじて支えられており、