人命救助に奔走する救急隊員らが、救急車を一時的に路上に停めるというのは日本でもまれなことではない。だがイギリスでは、救急車が車道をブロックせざるを得ない事態に住民らが怒り、そこに悪質なメモを残すというケースが最近増えている。しかしこのほどウェールズで、救急車の窓に貼り付けられていたメモは心温まる内容のものだった。『Metro』などが伝えている。
8月22日、ウェールズ・フリントシャー州救急車の1台に意外なメモと5ポンド札(約710円)が貼り付けられてあったことを「Welsh Ambulance Staff(ウエルッシュ・アンビュランススタッフ)」のデウィー・ロイドさんが自身のTwitterに投稿した。メモにはこのように綴られてあった。
「私の車の通り道をブロックしているのは、誰かの命を懸命に救おうとしてくれているからなのですよね。この5ポンドで、どうぞお茶でも飲んで一息ついてください。」
救急車が車道に一時的に停車することで、「駐車できない」「通行できない」と住民らから苦情が出て、最近では停車中の救急車に「ここに駐車するな」などといった怒りのメモがこっそりと貼り付けられる事態が頻繁に起こっている。しかし今回はそんなネガティブなメモとは逆に、人命救助に尽力する救急隊員の心を温めるような内容であったようだ。
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