南アフリカで相次ぐサイの密猟。このほど東ケープ州の動物保護区にまたしてもサイの角を狙った密猟者が侵入したが、区域内に生息していたライオンの餌食となった。保護区のオーナーは、この件が他の密猟者への明らかな警告になることを願っている。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。
7月3日、東ケープ州ケントン=オン=シー近くの動物保護区「Sibuya Game Reserve(シブヤ ゲーム リザーブ)」で、スタッフが血まみれになった遺体の一部を発見した。夜更けだったこともあり、4日の日中になってスタッフはヘリコプターを呼び、保護区にまだ密猟者が隠れていないか捜索を依頼した。密猟者がいないことを確認した後、獣医は区域内の6頭のライオンを麻酔銃で眠らせ、警察とスタッフが敷地内を捜索し、密猟者のものと思われる複数の遺体の部位が見つかったという。保護区オーナーのニック・フォックスさん(60歳)はこのように話している。
「いくつかの遺体の一部が発見されたと同時に、3足の靴も見つかりました。少なくともライオンは3人の密猟者を食べたことになるでしょう。ですが茂みが深いので、本当はもっと死亡者がいるのかもしれません。現場ではハンティング用のライフル銃や斧のほか、数日間しのぐには十分な食料なども発見されています。密猟者らはサイを殺すつもりで保護区に侵入したと思われます。」
「しかし彼らは間違った群れに近づき、ライオンの餌となってしまったようです。この敷地内ではライオンはサイを狙う密猟者らを見張る監視役です。動物を殺しにやってきた彼らの命が奪われたことは悲しいですが、今回の件は必ずしも密猟が成功するとは限らないという他の密猟者たちへの明らかなメッセージになることでしょう。」
今回は幸運にもサイは無事であったが、