ウガンダ共和国のヨウェリ・ムセベニ氏。1986年1月29日の就任以来、任期はすでに32年にもなっている。そのムセベニ大統領がこのほど国民に広くある行為の禁止を求める呼びかけを行い、波紋を広げている。
「外国人の流入により、一部の人々において非常に誤った性的行為が習慣づけられるようになってしまいましたが、“オーラルセックス”つまり口で行う性行為を禁じた方がよいと私は考えます。」
「口はセックスのためにあるのではない。食べるための器官です。セックスとは何を目的に行われるべきか、われわれは知っているはずです。」
ウガンダ共和国のヨウェリ・ムセベニ大統領は30年以上にわたりこの国を統治してきた超ロングラン大統領で、すでに73歳だが定年制度を廃止するなど絶対の権力をふるってきた。同国政府は忌まわしい性犯罪を撲滅させるため各種のポスターやテレビCMなどを利用し、安全な性生活に関するキャンペーン活動をますます強化させていきたいとしており、発言はその一環であった。
2014年には同性愛者を終身刑とするとの法律が可決されていたウガンダ。国際社会から大きな批判を受け、米国政府からも制裁をくらい廃止となったが、この国では相変わらず同性愛者たちは非常に厳しい扱いを受けている。ムセベニ大統領は当時から「オーラルセックスがウジ虫やミミズ、それに体に棲みつく寄生虫の害を引き起こしている。口からそういった虫が侵入してお腹に棲みつく」と主張していた。不潔な体でそうした行為が行われているとしたら話は別だが、