あと数時間で執り行われるヘンリー王子&メーガン・マークルさんの結婚式。おめでたいこと続きの英王室フィーバーを肌で感じようと今、ロンドンには世界中から観光客が押し寄せている。テックインサイト取材班はそんな祝福ムード溢れるこの街に乗り込み、挙式当日のケーキ&フラワーを担当するお店への取材を試みた。しかし2店とも「詳細は挙式当日までシークレット」とのことで、残念ながらお話をうかがうことはできなかった。今回は、英時間18日の時点で明らかになっている情報についてご紹介したい。
まずはウェディングケーキだ。今回ヘンリー王子&メーガン・マークルさんのためにウェディングケーキを製作するのは、ロンドン東部で「Violet Bakery(バイオレット・ベーカリー)」を経営するカリフォルニア出身のパティシエ、クレア・プタックさん(Claire Ptak)。当初は「ヘンリー王子の大好きなバナナケーキになるのでは?」という憶測が飛び交っていたが、最終的に2人が選んだのはレモン&エルダーフラワーケーキ。エルダーフラワーとは「ニワトコ」のことで、英国や北欧の伝統的な食の1つ。ジャムにしたり砂糖で煮てシロップとして使われる。
これまでのロイヤルウェディングではフルーツケーキが伝統的に選ばれてきており、今回のウェディングケーキが従来とは一風変わったものになることが注目を集めている。レモン&エルダーフラワーケーキに決めるまでに、たくさんのフレーバーを試食したというヘンリー王子&メーガンさん。旬の素材であることや、フレッシュなレモンの香りとエルダーフラワーのコンビネーションが気に入ったことが今回のフレーバーの決め手となったそうだ。クレアさんはこのウェディングケーキを「甘さと酸味のほどよいバランスに、エルダーフラワーの濃厚で優美な香りが加わった味」と表現している。
スポンジはエルダーフラワーシロップがたっぷり染み込んだ爽やかなレモン風味、イタリア・アマルフィ産のレモンが200個使われているという。デコレーションはエルダーフラワーをきかせたスイスメレンゲのバタークリームで、食用バラの花びらを添えてサーブされる予定だ。ケーキは挙式後、