手足を欠損した障がい者にとって、義手や義足は何よりも大切なものだろう。しかしこのほど、カスタマイズされた大切な義足が何者かに盗まれるという事件がイギリスで起こった。被害者の女性は「どうか返してほしい」と訴えている。英メディア『BBC News』『Metro』『Gazette Live』などが伝えた。
5月14日の午後5時半頃、英ストックトン=オン=ティーズにある「プレストンパーク」のティーズ川で水泳を楽しんでいたケイト・サンリーさん(51歳)の義足が何者かに盗まれた。
ケイトさんは1983年の事故で膝に深刻な問題を抱えてきたが、1993年に切断し義足生活となった。水泳を始めたのは今から6年半ほど前だったが、ケイトさんにとって水泳は人生で最も大切なものとなった。
「水中にいる時は、私は片脚の人間ではなく他の人と同じような気持ちになって自由を味わえるのです。水中で義足なしで泳ぐことが、どれほど私にとって大切かということは言葉で表すことができません。この10年間、様々な手術を受けて多くの神経も損傷しました。でも多くの人たちに支えられて、ここまで乗り越えて来ることができたのです。義足は私にとって人生で必要不可欠なものなのです。」
水泳に生きがいを感じるようになったケイトさんは、