映像では背後に迫るチーターに完全に固まってしまったブリットンさんが、息をひそめている緊迫した様子が伝わって来る。後にブリットンさんは、このように話している。
「正直、死ぬかと思いました。人生の中で最も恐ろしい体験の一つでした。とにかく落ち着いて、最悪の結果にだけはならないようにしたいと思っていました。車内ではチーターが去って行った後も10秒ほどじっとしていました。あの状況を切り抜けたのが信じられなかったぐらいです。『現実だったんだ。あぁ、良かった。まだ生きている』と思いました。」
なおブリットンさんの母親は、米ラジオ番組『KOMO News Radio』のラジオキャスター、エリサ・ジャッフェさんである。しかしブリットンさんは、この恐怖体験をアフリカから母親に連絡することはなかったという。
「話せば母は卒倒しかねないと思ったし、すぐに帰ってこいと言われるかもしれないと思ったので、あえて帰るまで黙っていました。遠くにいると心配するだけで、実際に何かできるわけではないですからね。」
後日、この動画はFacebookのアカウント『KOMO News』に投稿され、エリサさんは「心臓が止まるかと思いました。なぜ息子が私に話したがらなかったのかこの動画を見てわかりました」と綴っている。動画を見たユーザーからは「これは怖い」「怖いけど、最高の体験じゃない?」「息子さん無事でよかったね」といった声が寄せられている。
画像は『Metro 2018年3月30日付「Cheetah caught on camera jumping into tourist safari vehicle」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)