英ロンドン南東部ヒザー・グリーンで4月4日未明、ヘンリー・ヴィンセント(37歳)が共犯者の男とリチャード・オズボーン=ブルックスさん(78歳)宅に強盗目的で侵入し、リチャードさんに正当防衛で刺されて死亡した事件を1週間ほど前にお伝えしたが、この件で現地は大荒れ状態になっている。その後の状況を英メディア『Metro』『The Sun』などが伝えた。
高齢者をターゲットに詐欺や強盗などの悪行を家族ぐるみで繰り返していたヘンリー・ヴィンセント(37歳)が、4月4日に強盗に入った先のリチャード・オズボーン=ブルックスさん(78歳)宅で返り討ちに合い、現場近くの路上で死亡した。事件後、ヴィンセントの親族らは被害者であるリチャードさんに激しい怒りを露わにし、中には「戻ってきたら殺してやる」といった脅迫もあったことから、リチャードさんは妻とともに警察の保護下に置かれ、身を隠している状態だ。
そんな中、死亡した現場にはヴィンセントの親族や友人らが次々と追悼に現れ、花束やカードなどを飾り付けた。ヴィンセントはトラベラー・コミュニティー(通称ジプシー)の出身で、献花に訪れる人々もその一団のようだ。事件以降、まるでリチャードさんの正当防衛行為を責めるようにリチャードさん宅の真向かいの木製フェンスに花束を飾り付け、ヴィンセントの死を悲しむ一行の姿が絶えなかった。これに近隣住民のイアイン・ゴードンさんは4月11日、「極悪人め!」と怒鳴りながら花束をフェンスから外して地面に叩きつけ、ジプシー仲間がヴィンセントの写真付きで飾った祭壇を破壊した。
するとヴィンセントの親族らは怒りを爆発させ、ゴードンさんの命を脅かす脅迫行為に出た。しかし警察はゴードンさんの身を守る保証をせず、「命の危険に曝す行為を止めるように」と警告したのみだった。ゴードンさんはメディアに「私自身も家を引っ越さなければならなくなるかも」と漏らしており、「もし現場で葬列が行われたら、更なる混乱を生じさせるだけだ」と怒りを隠せない。
そして15日、ヴィンセントの親族や友人とされる20人ほどの女性が集結し、生きていたなら38歳になったヴィンセントの誕生日を祝う目的で「Happy Birthday」と綴られたヴィンセントの写真入りのプラカードを抱えてリチャードさん宅前を参列、