普段からのそれは高い支持率で圧勝の予想―これは少し盛り過ぎた表現であったのかもしれない。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は18日に行われた大統領選挙で予想通り再選を果たしたが、どうやら選挙直後から「不正行為」の文字がちらついているもようだ。
現職のウラジーミル・プーチン氏(65)が18日に行われたロシアの大統領選挙で圧勝した。任期は6年であることから何か起きない限り2024年までロシアの大統領はプーチン氏であろう。中央選挙管理委員会は投票率が70%を超え、プーチン氏の得票率を75.9%と発表したが、これは前回の64%を12ポイントも上回ったことになる。本人は自分の政治手腕、対米政策や核・ミサイル開発に対する正しい評価を得たと満足している様子だが、プーチン勝利を目的とした不正選挙を暴き続けてきた独立系選挙監視団体「ゴロス」はあちこちの投票所で立ち入りを禁じられたもよう。このたびの選挙でも数々の不正行為があったと糾弾している。
特に問題視されているのが投票所の様子を撮影するため上方に設置された監視カメラの妨害で、風船などが用いられているという。これでは投票所内で何らかの不正行為があると疑わざるを得ないが、英メディア『Metro』はそのカメラの存在を知らぬ女性スタッフが投票箱に次々と投票用紙を入れる様子を暴いた動画を入手したもよう。実行者は女性2人組だが周囲も見て見ぬふりをしているため、その投票所のスタッフ全員がグルなのであろう。
中央選挙管理委員会は不正行為があったとの報告があることを認めながらも、