不治の病を抱える男児は、歩行不可能となるまであと2年という診断を下された。男児の両親は今のうちにできるだけのことをしてあげたいと「バケットリスト」を作成。動物が大好きだという男児には、見知らぬ人からも素敵なプレゼントが届いており、両親はリストの費用のために寄付を呼びかけている。英メディア『SWNS.com』『KentOnline』『Express.co.uk』などが伝えた。
英ケント州ホーキンジに暮らすドレイヴン・ジェフリーズ君(8歳)は、遺伝子突然変異や遺伝により筋萎縮と筋力低下が進行していく疾患で男児にのみ発症するとされる「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」を患っている。母ジェマさん(33歳)と父ジェイソンさん(37歳)は、ドレイヴン君が2年後には歩行が不可能になってしまうことを医師から告げられた。
アッシュフォードのウィリアム・ハーベイ病院で生まれたドレイヴン君は、食道が途中で途切れている先天性食道閉鎖症で、気管と食道の間に異常なつながり(瘻孔)がある気管食道瘻を伴っていた。また肺や脊髄にも異常があり、生まれてすぐにロンドンのルイシャム大学病院に搬送され手術を受けた。その後も数回手術を受けたドレイヴン君が自宅に戻ることができたのは、8か月間ICU(集中治療室)で過ごした後のことだった。ドレイヴン君の他にジョシーちゃん(10歳)、ローガン君(3歳)の子供を持つジェマさんとジェイソンさんは、当時のことをこのように話している。
「ドレイヴンが自宅に帰れると医師から言われた時には大喜びしました。でも、その数か月後に検査で筋ジストロフィーの病が発覚したのです。どうしていいかわかりませんでした。今でもドレイヴンは少なくとも週に1回は通院し、医師の診察を受けています。息子は人生のほとんどを通院して過ごすという感じで、次から次へと病の告知を受けて精神的苦痛を強いられ、まるで困難な障害物競走をさせられているような感じです。」
治療法がなく、この先歩行不可能になってしまうことをドレイヴン君自身も理解しているという。そんなドレイヴン君の歩き方を他の子供がからかうのを見るとジェマさんは辛くなり、