美しい大地と豊かな自然に恵まれたオーストラリア。もちろん噛まれた時の致死率が非常に高い毒ヘビも生息している。そのため、こういう悲劇的な事故が頻繁に起きてしまうのもこの国の現実だ。豪西部の町でこのほど、妊娠後期の女性とお腹の赤ちゃんが尊い命を毒ヘビにより奪われてしまった。豪メディア『ABC – Australian Broadcasting Corporation』や英メディア『The Sun』『Metro』などが伝えている。
若い女性が毒ヘビに噛まれる事故が起きたのは、豪・西オーストラリア州のミーカサラ(Meekatharra)で5日午後8時30分頃のこと。犠牲になったのはサニータ・マーティンさんという27歳の女性で、妊娠8か月と間もなくの出産を控え、3歳の息子とともに両親が暮らすミーカサラに帰省したなかで起きた悲劇であった。
ヘビに噛まれたサニータさんは間もなく崩れるように倒れ、両親はすぐに救急車を要請。ミーカサラ・ホスピタルに搬送されたが、すでに心肺停止状態にあり息を吹き返すことはなかった。なおこの件に関し、メルボルンの「Australian Venom Research Unit」で毒物類の研究にあたっているティモシー・ジャクソン医師は、サニータさんが妊娠中であったことが不運な死につながった一因だと論じている。
ヘビの毒はヒトの血圧を急激に低下させるといい、