米ハワイ州で現地の13日午前8時07分、同州に向けて北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとして避難を呼びかける警報が、携帯電話、テレビ、ラジオに一斉に誤送信された。それを信じてパニックに陥る人々が当然ながら続出。同州に大きく陣取る米軍施設もざわめいた。“これは訓練ではない”とまで添えられたその誤送信の責任の所在が問われていたが、翌日に同州緊急事態管理局が「人為的なミス。誤ってボタンが押されてしまった」と発表。州政府には非難が殺到していたが…。
発信から38分も経ってようやく「誤りでした」と訂正されたそのミサイル警報。当然州政府では時間をかけた内部調査をし、同じ過ちを繰り返さないよう警報発信の安全装置やその管理体制を強化することを約束した。また全米を網羅する警告システムを管理する米連邦通信委員会も、そして各州政府も同様のミスが起きないよう危機管理意識を改めている。そんななかハワイ州の州知事であるデービッド・ユタカ・イゲ知事(61)について驚くようなニュースが飛び出した。
ハワイ州緊急事態管理局(以下EMA)は、その警報を送信した約2分後に知事に誤送信の事実を連絡していた。イゲ知事は本来であればその権限をもって真っ先にTwitterで「今のは誤警報でした」と訂正し、謝罪するべきであろう。だが彼がそのアクションを取ったのはなんと17分も後のこと。そんな長い空白があった理由について、イゲ知事はこのほど『Honolulu Star-Advertiser』に「Twitterのユーザー名やパスワードがわからなかったのです」という呆れるような釈明をした。
実はこの時、