今月初めに米カリフォルニア州サンタ・アナで起こったホームレスへの脅迫および放火事件について、サンタ・アナ警察がホームレスの男性により作成された犯人の似顔絵を公開した。
『CBS Local』が伝えたところによると、事件が発生したのは今月初めの午前8時半頃。ジェイムズ=アントニー・ローラー(35歳)はカリフォルニア州サンタ・アナで空き地にテントを張って生活していたホームレスカップルに近付き、「15分以内に退去しなければ、グロック社の拳銃を持って戻って来るぞ」と脅迫した。そしてテントから顔を出したホームレス男性の頭を、ローラーは2度蹴り上げたという。
一旦その場から立ち去ったローラーは、わずか数分後にガソリンを入れた赤い容器を手にして戻って来ると、テントにガソリンを浴びせて火を放ち逃走した。この時、通行人がローラーの軽トラックを目撃、ナンバープレートとともに写真に収め、後に警察へ情報提供をした。それに加え、被害に遭ったホームレス男性はローラーの似顔絵を描き警察署に提出した。これが功を奏してかローラーは1月25日に逮捕となり、殺人未遂、放火、暴行、攻撃を示唆しテロの脅威に晒した罪で起訴された。
サンタ・アナ警察のアントニー・ベルターニャ警官は、「ローラーはホームレスに関する問題を不快に感じていたようです。しかしだからといって、このような行為は何の解決にもなりません」と話した。生活場所であるテントに火を放たれたホームレスカップルは軽い火傷を負いながらも逃げることができたが、