「瓤嚢」―この言葉をアナタは読めるだろうか。この質問を東京大学の現役学生・卒業生35名にぶつけたところ、なんと正解者はゼロという結果が出た。しかし愛媛県民はわずかではあるが5.7%の人が正解したという。どうやら愛媛に関係ある言葉のようだが、この読み方を当てると、12個で約10万円もする超高級みかんがもらえるキャンペーンが開催中だ。
「センター試験は物理だったので…(現役東大生・法学部)」「習ってません(現役東大生・薬学部)」「これ賞品あげる気ないでしょww(東大卒業生・元経済学部)」と恨みがましい言い訳(?)が寄せられた超難問「瓤嚢」の読み方。ところが愛媛県民では「分からんなんて愛媛県民ちゃうわ」と豪語する人さえ現れた。
この超難問は愛媛県の特産物「みかん」のなかでも「にしうわみかん」の特長をクイズ化したもので、にしうわみかんは「瓤嚢」が薄いことが長所のひとつ。西宇和農業協同組合では、この読み方を当てて「瓤嚢」が薄い超高級にしうわみかんをプレゼントするキャンペーンを開催中だ。正解者から5名に当たる賞品の極上みかんは、なんと12玉で約10万円。60万玉に1玉にしか収穫できない、完全無傷で食味最高の超レアなみかんなのだ。「瓤嚢」もとても薄いに違いない。これを和紙で包み漆塗りの重箱に入れ、さらに桐箱に収めて贈呈する。みかんと言えばいつも身近にある慣れ親しんだ果物だけに、60万玉に1玉レベルの最高級のみかんがどのようなものか想像もつかないが、それだけに「是非とも食べてみたい」という気にさせられる。