難病を抱え痛みと闘う日々を過ごしてきた8歳の少女は、今年の誕生日にはプレゼントの代わりにMRI検査を受けさせてほしいと涙ながらに訴えた。母親が友人の協力で寄付金サイトにアカウントを設置したところ、見知らぬ人々からの温かい寄付が寄せられ、娘の願いを叶えてやることができるようになったことを『Mirror』『Gazette Live』が伝えている。
英ノーフォークのグレシャムに暮らすミッシー・ラッセルちゃん(8歳)は、後頭部にある小脳や脳幹の一部が頭蓋骨から脊髄に落ち込んだ状態になる「キアリ奇形」と、脊髄の中に液体が溜まった空洞ができることにより脊髄に機能障害を引き起こす「脊髄空洞症」という2つの難病を抱えており、この病によって発音が不明瞭になり、頻繁に耐え難い痛みを伴うために友人とも遊ぶことができないという日々を送っている。
ミッシーちゃんの病状の詳細や原因解明に繋がる可能性があるMRI検査は、NHS(国営医療サービス)では受けることができない。しかしある日、ミッシーちゃんが泣きながら訴えた言葉は母のカースティー・クロウさんを悲痛な気持ちにさせた。
「今年の誕生日にはパーティーをしなくてもいい。プレゼントもいらないからMRI検査を受けたい。」
自費治療扱いとなるMRI検査には1,600ポンド(約24万円)の費用がかかる。家族だけでは到底、治療費を賄うことができず、ミッシーちゃん以外に15歳と11歳の子を持つカースティーさんは、友人の協力を得て寄付金サイト「JustGiving」にアカウントを設置した。アカウントの目標金額を1,600ポンドに設定したところ、親切な人々から110ポンド(約16,400円)の寄付が寄せられた。