英国のみならず世界中の人々に愛されたダイアナ妃の事故死から20年。英国民は改めて妃の死を悼み、妃が尽力したチャリティ活動、そしてまぶしいほど美しかった妃を思い出し涙している。その妃が誰よりも愛したウィリアム王子とへンリー王子が母について語った言葉を、改めてご紹介したい。
【ウィリアム王子の言葉】
■徐々に自分の人生を立てなおすべく頑張るしかない。そして何が起きたのかを理解すべく努めるんです。僕は忙しい生活を心がけた…どうにかして(母を亡くした)ショック状態から抜け出すためにね。
■時間の経過とともに気持ちは楽になるものの、今も毎日母を恋しく思うんです。もう死後20年も経つというのに…。
■母の影響の大きさに気付くことはありませんでした。でも僕は母をほめたい。あんなにもやる気に満ちて尽力していたのですから。そしてあの熱意は人を影響させるものです。僕もアフリカにおけるエイズ研究といった目的に、意欲を持つようになったのですから。
■母の死を知り、最初は酷いショックと「信じられない」という気持ちに打ちのめされた。でも本当の衝撃は、後になって押し寄せてくることが多いものです。深い悲しみから立ち直れない人もいる。それまでの人生がガラリと変わり、一日たりとも亡き愛する人を思わぬ日が無いのですから。でも何年か経てば踏ん切りがつくのかもしれません。そして、大切な思い出を振り返ることも可能になるのです。
■仲の良い家族を亡くすことは、何より辛いことです。二度と「マミー」と呼びかけることができない。大したことではないのかもしれませんが、母の日などに僕が感じるのは喪失感です。
■今も辛い気持ちです。一般の皆さんの感じる悲しみとは違うものだと思っています。なぜなら誰もが母に起きたことを知っていて、母を知らぬ人などいないのですから。他の人達は家族を亡くしても伏せておける。話したいと思えば話せばいい。そんな選択肢があるのです。