こだわりを持つのはいいことだが、10歳にも満たない少女が毎朝メイクやヘアに2時間も費やしているとなると驚かざるを得ない。少女の母親はほんの少し呆れながらも「子供のしていることだから」とあまり問題視はしていないが、世間はそんな親子に否定的だ。英メディア『The Sun』が伝えた。
英サンドハーストに暮らすエンジェルちゃん(8歳)は4歳頃からメイクに興味を持ち始め、服やヘアスタイルは7歳になってから気にするようになったそうだ。とにかくメイクが大好きで、毎朝7時に起きるとまずはルーティン化しているスキンケアを始めるという。クレンジングや保湿も抜かりなく、その後メイクを施してヘアスタイルに取り掛かる。そしてその日の服装をチョイスする。母のミッシェル・ラックストンさん(37歳)によると、毎日1時間~2時間は余裕でかかるとのことだ。
「うまく行かないと何度でもやり直します。ヘアスタイルやリップの色、ハイライトが気に入らなければまた2階に戻って変えるんです。その日のファッションもきちんとしていないとダメという感じで、完璧にならないと家を出ないから、どんどん時間ばかり経っていくんです。」
とはいえミッシェルさんは、娘が学校へ行く時はメイクをさせない。それでも身につけるアクセサリーやスタイリングに恐ろしく時間がかかるのだという。エンジェルちゃんは、イギリスのリアリティ番組で名の知られるケイティー・プライスの娘プリンセス・ティアーミー・アンドレちゃん(10歳)に興味があった時期もあり、その頃は今よりもっとブロンドヘアでカールがかった髪だったため、周りの人にも見間違えられるほどだったようだ。
ところがYouTubeスターであるZoella(ゾエラ)の動画を見てからはメイクアップのチュートリアルにハマったようで、現在は月に30ポンド(約4,200円)~40ポンド(約5,600円)与えられている自分のお小遣いの全てをメイク商品に費やしているという。
「鏡の前で何時間も輪郭やハイライトの練習をしたり、違うヘアスタイルにチャレンジしたりしています。正直、娘のスキルには感心しています。私がきちんとメイクしたい時は娘に頼むほど、とても上手なんですよ。買い物に行くと着たい服を自分で選び、まるで小さなファッション・クイーンのようです。服もいろんなスタイルのものをたくさん持っていて、何を着てもよく似合います。ファンデーションは肌が若いから塗らせていないけれど、ディオールのリップグロスやジミー チュウの香水も持っているし、BBクリームやユニコーンのハイライターも揃っています。新しい商品が出るたびに買ってとねだってくるんです。先日の誕生日には、友人や身内から120ポンド(約17,000円)ほどのメイク商品をもらっていました。あの子が誕生日に欲しかったのはメイク商品だけだったから。」
このように語るミッシェルさんだが、正直なところエンジェルちゃんにはメイクをして外出して欲しくないそうだ。周囲はミッシェルさんのように「自分らしくいられればいいではないか」という考え方の人ばかりではない。メイク姿のエンジェルちゃんを変な目で見たり「外でも子供にこんなメイクさせてるの!? 若すぎるし、あなたは親として失格」などと批判する人もいるという。